サーフ・ビーチカルチャーと音楽、アートが交差するイベント「GREENROOM FESTIVAL ‘24」に行ってきた

サーフ・ビーチカルチャーを背景にしたイベント「GREENROOM FESTIVAL ’24」が、5月25日(土)・26日(日)に横浜赤レンガ倉庫で開催された。TIAMiesは初日に参加。その様子を取材した。

 

19回目となる今年は、Awich、SIRUP、Def Tech、grooveman Spot、Mitsu the Beatsなどの国内アーティストを中心に、海外からはMac Ayres、Tones And I、SG Lewis、Jessie Reyez、そしてハワイのDJコレクティブ・ALOHA GOT SOULなど38組が出演した。

 

去年ジャパンツアーをおこなったALOHA GOT SOULが、会場を盛り上げる

この日は天候にも恵まれ、潮風が香る心地のよい1日だった。1日目にDJプレイを披露したALOHA GOT SOULは、昔のレコードと新譜をミックスした、幅広いサウンドを披露し観客を惹きつけた。

 

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なかでも、ハワイのHula Kahiko(古典フラ)のチャントと、リズミカルなビートのミックスは感動的だった。神聖な古典フラのチャントを現代の音とミックスするのは、尊厳を損なわないように扱う必要があるのだが、それをやってのけるのがALOHA GOT SOUL。ハワイで育ったDJならではのプレイだと感じた。

観客も大人から子どもまでおり、音にのり自由に踊る人たちが目立った。潮風と、雲間から降り注ぐ太陽を浴び、音楽を楽しむ。そこにいるみんなが、野外イベントならではの音楽との時間を満喫していた。

Aloha Got Soulの公式YouTubeには、この日のDJプレイの動画が上がっている(Roger BongのDJプレイ)。

 

 

海をテーマにしたブランドが出店

サーフ・ビーチカルチャーを背景にしているイベントということで、数多くのアウトドアブランドのブースが立ち並んでいた。

バイク、サーフィン、スケートボードなどのさまざまなカルチャーを発信するオーストラリア発のブランド「Deus Ex Machina」のブース。GREENROOM FESTIVALでは、Deusポスターのちぎりコラージュアートと、Jeff Canhamによる大迫力のアートコンテナが設置された。

旅やサーフ、スケート、キャンプ、モーターサイクルなどを背景にしたアウトドアブランド「ROARK(ロアーク)や、ビーチライフを楽しむ人々や、サーファー、スケーターにとってはお馴染みのBILLABONGとROXYのブースも。

ハワイ出身のサーファーであり、オリンピック競泳選手であるDuke Kahanamokuがブランド名になった「Duke Kahanamoku」も出店。アロハシャツで、知っている人も多いのでは。

TIAMiesが注目したのは「TAARA」というブランド。ブランド名は、サンスクリット語で海の女神、星を意味する。ブースに入ると、シンプルながらも、カットやシルエットがユニークな水着が並び、惹きつけられた。水着としてだけでなく、普段着としても着られるところがお気に入りポイント。

 

海外アーティストの作品を展示したスペースも

赤レンガ倉庫1号館2Fのアートギャラリーでは、ハワイやオーストラリアといった海外からのアーティストの作品を展示。会場には、来日したアーティストの姿も。来場客との会話を楽しむ様子がうかがえた。

 

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ハワイ在住のサーフアーティストHeather Brownと話す機会に恵まれた。彼女の周りには明るくポジティブなオーラが漂っていて、会話をする前から引き込まれる。

「自然とつながり続けることで、身の回りにあるさまざまなもの・瞬間に美しさを見出しやすくなり、感謝が増す」と話すHeather。彼女の作品には、海や動植物が描かれており、ハワイの海・自然・動物に対する彼女の愛が伝わってきた。

「今回はすぐに帰国するんだけど、7月にも日本でイベントがあってまた来る予定です」とのこと。アロハ(愛)あふれるオーラを持つHeatherと、彼女の作品にぜひ会いに行ってみて。

▶︎詳細はこちら(Instagram)

 

GREENROOM開催前に、TIAMiesにコメントをくれたアーティストの作品も鑑賞できた。

Nathan Johnson – Blacklist Studio

Solario

Nathan Johnson – Blacklist Studioの作品の中でも、ハートの空洞の中に「LOOK AT YOU YOU’RE beautiful x(自分自身を見つめてみて、あなたは美しい)」という文字が書かれたアートに胸を打たれた。すべての人にこの言葉を届けてあげたい。

ホノルルを拠点とするSolarioは、これまでの作品でミッドセンチュリーモダン建築を中心に描いてきたが、今回は人物像に挑戦。暖かいトロピカルヴィンテージ調の作品に仕上がっている。

Kris Goto

Creed McTaggart

ペンを使った繊細な描写と、ところどころにKris Gotoのユーモアが見える作品が、壁一面に並んだ。

プロサーファーでもあるCreed McTaggartの作品の前に立つと、空気が変わる感覚を味わった。暗い色調と明るいカラーの対照的な色彩を使っているからなのか、どこか哀愁ただよう作品に目が離せなかった。

アーティストコメントはこちら

アーティスト事前取材『GREENROOM FESTIVAL’24』ステージ&展示内容について、参加者へのメッセージなど!

 

フードエリアも賑わいをみせる

surfers、かねよ食堂、Powers、LONCAFE、ライブバー&レストランThumbs upといった、神奈川に店舗を構える飲食店が並んでいた。さらに、ハワイ・ノースショアから誕生した「The Sunrise Shack」のキッチンカーも。今回のイベントではオーガニックコーヒーをはじめ、アサイーなどを販売し、多くの人で列ができていた。東京にもお店を構えるLunch stand Tipi、Café Habana TOKYO、J.S. BURGERS CAFEも出店。聴覚だけでなく味覚まで、満足させられた。

音楽とアートを通して、海への愛と感謝を改めて感じられるイベントだった。自然、音楽、アート、そして人々。これらを愛する人たちと過ごす時間は、たとえそれが見知らぬ人だとしても、手をつなげるほどの親近感と居場所を感じた。

心を豊かにしてくれる要素が詰まったGREENROOM FESTIVAL、来年の開催が今から待ち遠しい。

 

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