“音楽には制限がない”を体現する、勢いのあるミュージックバー『Music Bar Bounce』

TIAMiesが訪れた、街のミュージックステーションを紹介するこの企画。今回は、渋谷にある「Music Bar Bounce」を訪れた。

月のイベントまとめ記事でも毎回取り上げているほど、ブラックミュージック好きに全力でおすすめしたいホットな場所だ。

まるで「廃墟教会」のような、サードプレイス感

DJブースのある部屋。特等席は、DJの目の前の席。

 

10人掛けの大テーブルが置いてある部屋。ここでは喫煙可能だ。

 

店内は、DJブースがある部屋と、大きなテーブルが置いてある部屋の2つに分かれている。

あるサイトの言葉を借りると「廃墟教会」のような雰囲気が確かにある。コンクリート打ちっぱなしの壁に、どでかくペイントされたBOUNCEの文字がムードを引き出している。

「表の世界では話せないことも話せる場所」感が強い。アングラ文化の話が弾む「裏の社交場」のような印象を受けた。

 

 

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同店がInstagramに投稿しているフライヤーは、女性の絵がフロントにドンッとくるデザインで、黒と水色の2色で統一されている。店内も同様のカラーでまとめられていてかっこいい。

 

キャパは150〜200名程度。さまざまな目的で訪れているお客さんが目立った

土曜日の22:00ごろには、50名ほどが集まっていた。おそらく男女比は6:4で、年齢層は20〜30代。

店員さんいわく、「女性1人でもよく来ますよ」とのこと。「週末はやっぱり人が多くて、22:00くらいが1番忙しい」のだそう。

音楽を楽しんでいる人もいれば、バーとして利用している人の姿も。DJの目の前の席に座ってビートにのる、ストリート系コーデのお兄さんもいれば、キレイめのコートを着て、一緒に来た相手と会話を楽しんでいる女性もいた。

すべての人に開かれたバーという感じだ。

 

胸を打つような、でも耳心地もいいビートを届けるサウンドシステム

サウンドシステムには、世界のクラブシーンやフェスなどでも利用される「Funktion-One」が導入されている。

胸に響くような低音も、包み込むような優しさのある音も感じる。ゆったりとしたジャズでチルもできるし、力強くクールな音を全身で楽しむこともできる。

曲調によってさまざまな表情を見せてくれるサウンドに心も躍った。

 

 

楽曲からインスパイアされたカクテルメニュー

ドリンクは、ビールやカクテル、ウィスキー、シャンパンからノンアルコールまである。おすすめは、お酒をテーマにした曲から着想を得たオリジナルカクテル。

Snoop Dogの「GIN and Juice」、2PACの「California Love」、Cypress Hillの「Tequila Sunrise」などがメニューに並んでいる。

この日はカクテルをオーダー。左から「Bruno Mojito」「Coffee Milk」

ほか、Bruno Marsのラムブランド『SelvaRey(セルバレイ)』を使用したオリジナルモヒート「Bruno Mojito」も。お酒からも音楽を楽しめるようになっている。”音楽と心からつながる”ってこういうことなのかも。

 

女性にもうれしいお店作りで、次は1人で行ってもいいかなと思わせられた

ラックにコートやジャケットをかけることができるから、音楽や会話に熱くなっても安心だ。カウンター席にもバッグを掛けるためのフックがついている。

トイレは男女で分かれていて、外の薄暗さとは一変、中はリビングルームなどで使われる温白色のライトが使われている。石鹸もaesopで、全体的に清潔感があった。

ジェンダー問わず「過ごしやすさ」「居心地のよさ」を感じる空間作りにこだわりがあるようだった。

 

「音楽には制限がない」を体現するプレイス

訪れる前は「選りすぐりのDJを呼んでいる」という点で興味があった。

実際に足を運んでみると「ブラックミュージックの可能性を広げている」というところに最大の魅力を感じた。

気軽にひとりで立ち寄っても、女性客同士で訪れても、居心地のよさを感じる空間。社会的な制限をすべて取り払った先に、音楽本来の楽しみ方があると伝えてくれているかのようなミュージックバーだ。

MUSIC BAR BOUNCE

営業時間:木〜土 20:00〜3:30・日 19:00〜23:45
最寄駅:渋谷駅 徒歩約10分
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▼この日流れていた曲のプレイリスト

 

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