今、どんな曲を聴いてる?【アーティスト編】Jeremy Yamamura

最近リピートしている曲は何?車内で聴く曲は?など、その人が聴いている曲について尋ねた経験がある人もいると思う。「あの人のプレイリストを知りたい!」と思うのは、音楽を探しているからかもしれないし、相手を知りたいと思う感情からくるものでもあるのかも。

TIAMiesが出会った人々に、聴いている音楽について教えてもらうこの企画。今回は、東京を拠点に制作活動を行うJeremy Yamamuraが、最近聴いている曲を教えてくれた。アートに携わる人は、普段どんな曲を聴いているのだろう。

 

Jeremy Yamamura

1981年フランス出身で、東京に在住のアーティスト。若い頃グラフィティシーンに参加していたことからインスピレーションを得て、アイコニックなキャラクター「DOGZZZ」が誕生。それ以来、世界中で作品を展示している。

日本国内外で活躍しており、個展やグループ展、アートイベント、アニメーションプロジェクト、アーティストやブランドとのコラボレーションに参加している。また、東京のローカルなコミュニティとも積極的に関係を築き、壁画の制作やその他のアートプロジェクトにも参加。

かつてDJとしても活動しており、東京中のアンダーグラウンドDJバー(天狗食堂、Bonobo、solfa、Débris など)、主要クラブ(Visión、WOOM、WARP、club asia など)、さらに屋外フェスティバルでもプレイ実績がある。ソロDJとしてだけでなく、ライブパーカッショニストと共にライブセットも行っていた。
Instagram

 

Jeremy Yamamuraが今聴いている曲


1.『Lookin’』 by NxWorries, Anderson .Paak, Knxwledge

「長い間Stone ThrowとNxWorriesのファンで、新しいリリースをずっと待っていました。暑い日に、車を運転したり、自転車に乗ったりしているときに聞くのが大好きです。」

LAのレーベルStoneThrowからのニューリリースアルバム『Why Lawd?』に収録される唯一のインストゥルメンタルトラック。

Stones Throw Records
1996年にPeanut Butter Wolfによって設立された独立系音楽レーベル。ロサンゼルスを拠点とし、ヒップホップ、ファンク、ソウル、エレクトロニカなど多岐にわたるジャンルをカバーする。特にMadlibやJ Dilla、MF Doomなどのアーティストで知られ、実験的で独創的な音楽スタイルが特徴。レーベルはビニールレコードのリリースにも注力し、音楽業界で独自の地位を築いている。

 

2.『You Knew』(Eli Escobar Remix)by Roisin Murphy, DJ Koze

「DJ Kozeが大好きで、彼のプロジェクトをすべて追っています。発売日にすぐに飛びつきました。Kozeは絶対に外しません。(省略)私の朝のシャワールーティンの曲となり、一日を始めるのに適した気分とエネルギーをもたらしてくれます。」

ヒップホップからはじまり、テクノ、ハウス、ディスコなどを融合させた独創的なパフォーマンスや制作プロデュース活動をつづけるDJ Koze。独占プロデュースしたRoisin Murphy2023年リリースのアルバム『Hit Parade』に含まれる一曲。

 

3.『Gosh』 by Jamie xx, MC Moose

「Jamie xx。これ以上の説明は不要。約10年前のものですが、まったく古びません。10年間のなかでお気に入りのトラックです。5分間のビルドアップがとても強烈で、毎回鳥肌が立ちます。セカンドアルバムがもうすぐ出ます。待ちきれません。」

サウスロンドン出身のアーティストJamie xxの2015年リリース、2016年グラミー賞ダンス/エレクトロニック・アルバム賞ノミネートのアルバム『In Colour』より。

 

4.『Free Heart』 by Zion Train

「100%ダブでありながら、エレクトロニックアップセットで流せるような感じがするところが気に入っています。ハイハットとドラムの組み合わせがとても前衛的です。人々が狂ったようにジャンプしている様子も、ただリラックスしている様子も思い浮かぶような曲。リラックスもできるし、激しくもなれる音楽は昔から大好きなんです。」

ダブ/ダンスのパイオニア。90年年代から現在に至るまで、ダイナミックなオンステージミキシングで見るものを魅了するZion Trainによる一曲。

 

5.『Never Enough』 (Fausto Remix) by Sobek, Yöurr, Fausto

「ハンガリーの天才、Sobekは私のDJセットの常連。密かに活動を追い続けているので、彼の最新EP『Never Enough』が出たときにはすぐに飛びつきました。東京での長いナイトアウトの終盤に聴くのがぴったり。」

エジプトの“ワニの神”セベクから名をとった、ハンガリーのDJ Sobekによる2024年 リリースのEPの最後の曲。

 

私たちがJeremyに出会ったのは、三軒茶屋のローカルな印刷屋「press shop アサヒヤ」を通り過ぎた日のこと。翌日、彼と、同じくフランス出身のアーティストLucas Beaufortのライブペイントイベントを訪れることに。DJライブ共に6時間をもの制作時間ののち、50ものドックたちが輝く作品が完成した。あたたかい街での偶然の出会いから、プレイリスト記事を作成することとなった。ぜひ今後も2人の活動を追っていきたい。

 

Jeremy Yamamuraによるプレイリスト

過去には個人、そしてパーカッションのライブセットともに様々な場所でプレイしてきたという。ペインティングに集中するためにDJとしての活動はお休み中。これまでに作成したプレイリストを一部紹介してくれた。

Chill stuff: Spotifyプレイリスト

Up stuff: Spotifyプレイリスト

Hip hop stuff: Spotifyプレイリスト

Dub stuff: Spotifyプレイリスト

 

Jeremy Yamamuraが主催する展示会

2024年6月、渋谷HMVにてJeremyが行った展示『OFF THE LEASH 』。『Rapper’s Delight』などクラシックなレコードジャケットに、色鮮やかでポップな犬がはじける最新作たちが並んだ。

展示された作品は、7月末まで購入できるのでぜひチェックして。
https://www.hmv.co.jp/news/article/240529146/

9月は韓国・ソウルにて展示会の開催を予定。気になる方はJeremyのインスタグラムをフォローしておこう。

 

次回のプレイリスト記事もお楽しみに!

 

ライブ情報の掲載や取材を希望される方は、info@tiamies.comまでお問い合わせください。

 

RELATED ARTICLES