ヒップホップフェス『THE HOPE 2024』をレポート!2000年生まれの次世代ラッパーKARuが見た景色
国内最大級の日本のヒップホップフェスティバル「THE HOPE 2024」が、2024年9月21日(土)と22日(日)にお台場で開催された。ヒップホップシーンを代表するアーティストや新鋭のラッパーが一堂に会し、観客を熱狂させるライブパフォーマンスを披露し幕を閉じた。
今回は、GRENGUMのメンバーであり、クルーのアートワークも手がける多才な2000年生まれのラッパーKARuが「THE HOPE 2024」に参加。彼がフェスで何をみて、何を感じたのか。当日の状況や感動したアーティストをレポートしてくれた。
今回のレポーター
KARu as Jack
埼玉県出身2000年生まれのクリエイティブクルー「GRENGUM」のメンバーの1人。過去の痛みから現在のライフをパーソナル且つストレートなリリックで表現し、スムーズでもあり緩急のある独特なフローを兼ね備えた2000年生まれのラッパー。ラップのみならずクルーのジャケなどアートワークもこなす。
GRENGUM
メンバーの中にはラッパー/DJのみならずデザイナー/スケーターなど幅広い分野で表現し続けている。型にハマらないスタイルを中心に楽曲制作のみならずアパレル制作をするなど各メンバーの個性を光らせ埼玉・東京で活動中。
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KARuがTHE HOPEに訪れたのは、9月22日(日)。フェスの会場に足を踏み入れると、10代から20代の若者たちが中心に集まっており、ストリートファッションで決めた観客たちが目を引く。「特定のアーティスト目当てで来ている人もいて、グッズを身につけている姿が印象的だった」とのこと。
子どもがダンスをやっていそうな家族連れも多く、30代〜40代の来場者も少なくなかったようだ。Bキャップや「ヒップホップが好きなんだろうな」というスタイルの人が多く、会場はアーティストだけでなく観客もヒップホップの熱気で溢れていた。
ヒップホップのフェスということもあり、アルコールがかなり売れていた印象で、テキーラのショットグラスを首から下げている人も目立ったらしい。
メインフロアではお酒を販売するお店が多く、別のフロアではフードのブースも多くあって、色々な食べ物を楽しむことができたようだ。
まず、KARuが注目していたTHE HOPE出演アーティストはKaneee。
KaneeeはKARuと同じ2000年生まれであり、現在は東京を拠点に活動するラッパー。母親がヒップホップダンサー、父親からギターを教わるなど、若い頃から音楽に親しんできており、幅広いジャンルに影響を受けている。
他のラッパーのステージにも立つことが多々あり、若手ラッパーの中でも客演が多いイメージがあったそう。「プロデューサーであるSTUTSと共作した楽曲など多方面で活躍してるラッパーでライブはどうなんだろうと気になっていた」と話し、日頃から関心を寄せていたのだとか。
ヒップホップフェスPOP YOURSの企画で作られた楽曲『Champion』は注目している人も多かったようで、客演が勢揃いしていたこともありかなりの盛り上がりを見せていたそう。
お台場の大きなステージでも声がよく通り、「非常にグルーヴ感のあるLIVEで自分のことを魅せるのが上手いなと思った」と、アーティストとしての振る舞いについて学びもあったようだ。
KaneeeのTHE HOPE セットリスト
- Canvas
- SHIBUYA
- Champion (Kohjiya & Yvng Patraとの共演)
KARuが次に注目していたのはSEEDA。
KARuが音楽を始める前から聴いていたラッパーの1人で、「LIVE通してメッセージ性があり曲と曲の間にあるMCは心に来るものがあった」と、一貫した信念を感じさせるSEEDAのパフォーマンスはきっと多くの人の心を動かしたに違いない。
「特に『花と雨』に関しては、映画の公開もあり背景を知っていたため、より一層沁みた」と話す。SEEDAが2006年にリリースした『花と雨』は、2019年に映画化。青年がヒップホップを通じて仲間と出会い、裏切りにも合いながらもラッパーとして成長していく、SEEDA本人の半生を描いたようなストーリーとなっている。
「ステージ全体を使いエネルギッシュなパフォーマンスでリスナーを虜にしていた。幅広い年齢層が足を止めて聞いていた印象があった」と、SEEDAの魅力は年齢性別問わず多くの人に伝わったことだろう。
SEEDA THE HOPE セットリスト
- 不定職者
- LUNV LOYAL / 高所恐怖症 (feat. SEEDA)
- OUT SIDE?(New Albumから)
- 花と雨
KARuがTHE HOPEのなかで特に気になった楽曲は、Hideyoshi、Osamiなとが所属するヒップホップクルーTOKYO YOUNG VISION の『MORIAGE』。「楽曲タイトル通り、盛り上がりすごかった。2日目の中でも1番盛り上がっていたんじゃないかと思うくらいの盛り上がりだった。流石と言えるライブパフォーマンスだった」と、令和のヒップホップアーティストが集結したこのイベントでも、一際観客の心を掴むライブだったようだ。
味の素スタジオで撮影されたMVも60万回再生を超える、話題の今年リリースのシングル。KARuはサッカーの経験があるようで、「サッカー日本代表の応援ソングをサンプリングしたと言われていて、自分自身サッカーをやっていたので個人的に上がった」と感動ポイントを共有してくれた。
THE HOPE 2024に参加してみて(KARuコメント)
こういったイベントに参加することはあまりしてこなかったけど実際に参加してみてHIPHOPはまだまだ可能性を感じた。参加してたお客さんとかも実際に見て思ったのは若い世代の力が強いなと思った。出ていたアーティストもそうだけど。けど出てた方の中だとAK-69さん、SEEDAさん、DJ RYOWさんのように自分がHIPHOPにで会う前から活動している方が居て今の世代が繋いでいった結果が今のシーンだと思う。最近のヒップホップシーンを見ていても目まぐるしいスピードで変化していってるのをイベント通して感じたし来年のTHE HOPEにも期待ができると思う。
KARuさん、THE HOPE2024のレポートありがとうございました。
新曲情報
GRENGUM 4th Single 「SUNSHINE」
リリース日: 10月9日(水)
ライブ情報
LAPCREWSTYLE 2nd.EP ROADS ARE ROUGH RELEASE PARTY
開催日: 10月12日(土)22:00-5:00
開催場所: OR (東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITAPARK North 1~3F)
チケット情報: 事前 3,000円/1D / 当日 3,500円/1D
RELEASE LIVE
LAPCREWSTYLE
GUEST LIVE
妖艶金魚 / AI jacky
GUEST DJ
DJ KANJI / New J
LIVE
GRENGUM / Palmpark / Back Street Blues / URBANHOOD / The Unbreakble Chain
DJ
INERGY / DJ BRAVE / YUKISS / Levi rice AKARI / RINO / MEG
POP-UP
LAPCREWSTYLE / BÜBBLE BOMB / BONKNOW FREAKS
LIVE CUT
Berber BINGO
FOOD
タコストリート
CAMERA
JUNPEI / KYANKYAN
SUPPORT
WATARU / THE HARVEST
THE HOPE 2024概要
開催日: 2024年9月21日(土)-22日(日)
公式サイト: https://the-hope.jp/
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